31 8月

つわり終了(15週5日)

やっと暗いトンネルから抜け出せたのでしょうか?

朝起きて鏡の前に立ち、自分の顔を見て、久々ににっこりすることができました。今まではどう見てもどんより、げっそりしていた私でしたが、あれ?今日調子いいかも!という感じがしたんです。この感覚はつわり終了の兆し??

尿糖4プラスの結果は、歩いていないからじゃないかという家族の言葉に、少しでも歩けるようになったのなら頑張ってみようという気持ちになって今日はお出掛けをすることにしました。
近くのデパートに母と一緒に、腹帯とマタニティの洋服を見に行くことにしました。
2ヶ月ぶりに見る外界はまぶしいほど輝いていました。
そしてデパ地下が最も輝かしい!

並んでいる数々のコロッケやお総菜、お弁当にケーキを見ていると、何でも食べられそうな気がして、これでつわりから解放されるという嬉しさでいっぱいになりました。まぁ尿糖出ちゃってるのでケーキは当分おあずけでしょうけれど。

ジューススタンドで野菜ジュースを飲み、お昼のパンと夕食のお総菜を買って帰りました。

おいしい食事をおいしくいただけるってこんなに素晴らしいんですね。改めて実感しました。
その後気持ち悪くなることはなく、目の前に希望を持って歩いていける道が見えた日でもありました。

30 8月

尿糖4プラス??(15週4日)

私の尿糖、多すぎ?

脈拍速すぎの次は尿糖多すぎです。

病院の先生にこんな数値は滅多に見ないと言わしめた4プラスが出てしまいました。毎回の検診で尿検査をするのですが、この数値には私もショックでした。だってつわりで何にも食べていないのに糖が出まくりってどういうことなんでしょう。

確かに食べられる物と言ったら喉越しのいいゼリーやアイスクリームなど甘い物が多かったかも知れません。更に歩いたり動いたりできないので、口にしては横になるという生活だったからなのでしょうか。

今まで糖なんて気にしたこともなかったので、尿糖が出たからどうなるかということも一切知りませんでした。

妊婦は尿糖が出やすいのだそうです。妊娠中は血液の量が1.5倍にも増えるのですが、血液中の糖を吸収する働きが間に合わず、尿に出やすくなるのだそうです。そして妊娠糖尿病を発症してしまうと、赤ちゃんが大きくなりすぎてしまう事があるそうです。赤ちゃんにもトラブルを及ぼすことになりかねないのです。

様子を見ましょうということで、次の検診の朝食は少なめにとってくるようにと言われました。次の尿検査が怖いよー。

つわりが終わって食べられるようになっても、糖のことを気にして食べる生活が待っているかと思うとつくづく妊娠中って大変だなーと思います。

30 8月

脈拍150!!(15週4日)

私の脈、速すぎ?

妊娠してから特にドキドキを強く激しく感じるようになりました。
病院での検診では必ず血圧測定をするのですが、一緒に脈拍も測定されます。脈が速いのが一度だけなら病院の先生もあまり気にしないのでしょうが、わたしの場合いつ測っても150以上の数値が出ました。

つわりで横になっている時も、自分の心臓が胃を通り越して食道近くまで来ているような感覚で、どんなに落ち着こうとしても120以上の速さで脈打っていました。大丈夫だろうか?

さすがに今日の検診では先生も首をかしげてしまい、不整脈とかあるといけないからというこで心電図を撮ることになりました。
看護師さんも普通の成人の倍以上の速さだね?と不思議顔。
結果的には不整脈もなく問題はなかったのですが、妊娠中は色々変化があるようです。

16 8月

里帰りの時期(13週4日)

初めての病院は勝手がわからず緊張するものです。日赤病院は担当医が決まるようで、こちらから指定がなければほとんど運のようなもので、いい先生なのかどうかは当たりはずれがあるかもしれません。

私は中堅の男の先生でした。ぶっきらぼうというか優しさのかけらもないというか。第一声が「診断書持ってきてないの?」でした。

実は今まで行っていた病院でもらいたかったのですが、つわりが落ち着いたらまた戻るという話をした所、今は診断書は書かず、最終的に転院するときに出しましょうという事になったのでもらえなかったのです。その旨も伝えましたがどうやら診断書がないことが気に入らなかったらしく、最初からそんな対応でこっちもちょっとムッとしてしまいました。その後も「不妊症の治療してたの?何もしてない?」など何だかトゲのある言い方で聞いてきたり。「うちの病院は双子はみんな帝王切開だから」というこちらには衝撃的な一言も何でもないことのように言うし。

この人私の担当医でホントに決まり?私のお腹切っちゃう?

エコーで赤ちゃんを見るときも普通なら画面に映る映像を見ながら「ここが頭で・・・ここが足で・・・」とか説明するでしょうに、終始無言のまま。どうして何にも言わないの?問題でもあるの?何か言ってよ!とこちらの不安はふくらむばかり。こういうのどう思います?大きい病院はわりとこういう対応なんでしょうか。ただでさえ双子で高リスクと言われこの先大丈夫なんだろうかと不安が山のようにあるのに、更に里帰り時期を伝えた所、追い打ちをかけられました。

普通の単胎妊娠だとだいたい予定日から1ヶ月前に帰省するのが一般的のようなので、双子の私はそれより1ヶ月早い2ヶ月前くらいに帰ろうかと思っていると言った所、そんなんじゃどうなっても知らないよ、みたいな言い方をされました。

結局双子は普通じゃダメなんです。(←自虐気味(-_-))私も初めてのことで無知な所はありましたが、出産までに何らかのトラブルで入院する確率は半分以上だそうです。

「何かあってそっちの病院で入院とかになったら結局そっちで産んじゃうことになるよ」

確かにそうですね(-_-)わかりました。もう1ヶ月早めます。ということで私は予定日より3ヶ月前に里帰りをすることになりました。何か早い気もするけど、迎えてくれる実家があってよかったです。

先生はそんな調子でしたが、その後の助産師さんの言葉に救われました。ひどいつわりと高リスクの不安で、私なんかに双子を授かる資格はあったんだろうか、荷が重いんじゃないか・・・という思いがよぎることもありました。

「神様がちゃんとできる人の所に双子ちゃんを授けてくださったのよ」

思わず涙があふれました。
つわりが苦しいなんて何言ってるんだろう、という情けない気持ちでいた私の心の中で、双子ママになるという実感と自信が少しずつ芽生えてくるようでした。

15 8月

転院して検診(13週3日)

実家に帰って劇的によくなる・・・なんてことはなく、毎日吐くか横になるかくらいしかできませんでした。外は溶けてしまいそうなくらい暑いので、1歩も外に出ることはなく過ごしていました。どんどん白く細くもやしのようになっていく私でした。

ちょうどこの時期夫の出張が重なって、9月半ばまで実家にいられる予定が立ったので、こちらにいるうちにも病院の検診を受けることになりました。
1度目の転院ということになります。
やはり双子と言うこともあって、大きな病院での出産を勧められました。個人病院ではなかなか受け入れてもらえないというのが事実のようですが。

地元では大きな病院がわりとたくさんあるのですが、その中でも実家から近くNICUのある設備の整った日赤病院に決めました。
これがまた混むんです。お盆の時期の真っ最中に行ったので人が少ないかなと思ったのですが甘かったようです。初診は予約が取れないのでほんとに疲れます。つわりで吐きたいけど食べたい、食べたいけど食べられないという時期に待合室で何時間も待つのはほんとに酷な話です(T_T)

05 8月

つわりで帰省(12週0日)

やはり1日中一人で家にいるよりは・・・ということで実家に帰ることにしました。

実家の母が来てくれて部屋の中もやっと落ち着きました。湿気の多い夏場の時期に随分掃除できていなかったのでひどかったと思います。

帰る交通手段はやはり車。車でゆっくり帰ると4時間以上はかかる距離です。
夏のこの時期、花火大会が各地で行われていたようで、渋滞もあり、思ったより時間がかかってしまいました。
妊娠してからこんな長時間、車に乗っていなかったので不安はありましたが、夫の運転する車で席を変えてみたり、姿勢を変えてみたりしつつ気を紛らせながら行きました。

お腹の赤ちゃん達はフワフワと揺られていたんでしょうかね、特に痛みや出血など大きな症状もなく帰ることができました。

私は相変わらずつわりの為、空腹感に襲われるとパンをかじったりしながらでしたけど。

02 8月

我慢しないで(2)(11週4日)

妊娠11週に入ったので、つわりも少しは軽減するのかなと期待していたにもかかわらず、一向に良くなる気配がありません。ピークはピークでも終わるのは15?16週頃というからまだですよね。
後1ヶ月以上もこの状態が続くの??と思うと暗ーいトンネルの中にいる気分でした。

それでもお腹の下の方がふくらんでくるのを見ると、この子達は無事に元気に育ってくれているんだと励まされる思いもありました。

あまりにも体重が減ったのと、食事もろくにとれていなかったので病院で点滴をしてもらうという選択肢もあるかなと病院に電話をして聞いてみました。弱々しい声で状況を説明するものの、あまりの冷たい対応に驚きました。
「つわりの時はそのくらいやせる人いらっしゃいますし、食べられなければ食べなくても氷とかなめていればいいんですよ。今日は診療時間終わっちゃいましたし、明日また様子をみてだめだったら来るということにしては?」

あーそうですか。

病院にしてみればこんな程度の患者なんてゴロゴロいて、全部聞いてたらキリがないんでしょうけど、こっちは初めてのこと、心細くなるのは当然じゃないでしょうか。
その後、出産経験者からの励ましのメールを心の支えに何とか頑張っていたのですが、ある日張りつめていたものがプッツンと音を立てて切れてしまいました。
夫が会社にでかけ、一人ぼっちになった部屋で今日も何も食べられない、今日も良くなる気配がない・・・私に、私の腕に点滴でいいから栄養をーーー!と母に電話でとうとう助けを求めました。

結果的にはもう少し早く素直に助けを求めていれば良かったなと思います。
泣きながら電話をしてきた私に、逆に母が驚き、状況を説明するまで何が起こったのかと、足が震えたそうです。
「ごめん、やっぱり来て・・・。」
新幹線で2時間の旅をさせてしまいましたが、その日の夕方には来てくれました。
強くならないと、と気を張っていましたが母が来てくれたら気分的に楽になり、買ってきてくれたいなり寿司をその日のうちに食べられるほどになりました。

その後も吐き気がおさまると言うことはありませんでしたが、精神的な支えが大きかったことを実感しました。
借りられる手があるならば、我慢しないで借りてみることをおすすめします。

01 8月

我慢しないで(1)(11週3日)

日に日に減っていく体重。
小学生の頃以来見ていない数字が・・・これってヤバイんじゃないの?
でもどこまで行ったらほんとにヤバイのかわからなくて。

実家が遠い県外なので、すぐに助けを求めようにもなかなかできず、電話で状況を報告するくらいしかできませんでした。
実家の母は何度も「行ってあげる」と言ってくれたのですが、私の中で勝手に「つわりで弱音を吐くな」という古風な考えがつきまとい、断っていました。
でも、最近はつわりは環境や精神的な要因もあるので、家族の協力が大切であるとも言われているそうです。
我慢しちゃいけませんね。

カレンダーを見ながら、明日になれば少しは良くなっているかも・・・という思いで、長く感じる1日を涙ながらに必死で耐えるしかありませんでした。
家のこと(掃除など)は全くできなくなり、横になりながら部屋に溜まっていくホコリを見てもどうすることもできないんです。

吐き気も四六時中あるので、何も出ないのに吐いて、喉には何かいつもひっかかったような感覚があるし、食道も傷ついてそのうち私は別の病気になるんじゃないかと思うほどでした。

夫も大変協力的なのですが、会社から帰って疲れているのに家事をやってもらうというのが気が引けてなりませんでした。
レトルトやお弁当を温めて食べている姿を見ると、申し訳なくて心が痛みました。自分が普通の状況じゃないのに、人のことまで気にしている余裕はないのですが、目に入れば気になりますよね。

そしてつわりのピークと言われる9?10週を過ぎ、これでようやく解放されるんだろうかと思いかけた11週に入った頃、私の限界がきました。

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13 7月

つわりオンパレード(8週5日)

今日はバカみたいに暑い!ものすごい湿度。その上ここ3日間調子が悪すぎる!

吐き気はおさまらないし、なぜかお腹は空くのに何食べたいかわかんないしー。

つわりの一般的な症状をあげみると、

・吐き気がする、吐く
・眠い、だるい
・食欲不振、特定の物しか食べられない
・においに敏感になる
・イライラする、憂鬱になる
・微熱、頭痛
(「初たま」2006年夏号より)

その他に私が経験した症状としては、

・空腹になると気持ち悪くなる
・口の中につばが飲み込めないほど溜まる
・ゲップが出ない
・お腹のガスが出ない

私の場合以上の症状がすべて出ました。
毎日ヘロヘロになりながら、ドラマに出てくる「つわりで酸っぱい物が欲しくてねー」なんて言いながら夏みかんを山ほど頬張るシーンは大ウソだー、あんな生易しい物ではないぞーとつくづく思いました。

それでもつわりがあるのはお腹の赤ちゃんが元気に育っている証拠、みんな通ってきた道、と自分を励ましつつ過ごしていました。
じゃあつわりの原因は一体何?

それが不思議なことにはっきりとわかっていないというんですから、やっかいな話ですよね。産婦人科学会(?)頑張ってくれよと言いたい。
大まかに言えば「ホルモンバランスが崩れるから」らしいのですが、確かに人の体の中で人ができるのですから、お母さんの体もビックリしちゃいますよね。難しく言うと、子宮の中で「ヒト絨毛性(じゅうもうせい)ゴナトドロピン」というホルモンの分泌が急増するためではないかと考えられているそうです。

この「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」という今までにお目にかかったことのない舌をかみそうなホルモンの名前、つわり中その事ばかり考えて、何度恨めしく思ったことでしょう。

07 7月

ふ、ふ、ふーたーごー!?(7週6日)

やはりつわりがひどいので、2回目の検診は夫に連れて行ってもらうことにしました。とても一人で電車に乗る自信はありません。

今日もかなり待ちました。ほんとに人気の病院なんです。
待っている間も吐き気と戦いながら必死に耐えていました。
看護師さんの問診と血圧・体重測定が終わり、やっとのことで私の番が回ってきました。

「つわりはどうですか??」

何だか声の小さいノソっとした先生。前回とは違う先生です。
「結構つらいです・・・」と言うのがやっとな私に追い打ちをかけるような非情な言葉を投げかける先生。

「でもね、つわりがひどいとオシッコの値でわるんだけど、そんなにひどくないみたいだけど」

なんだとー???そんなはずなーい!と言いたいけれどその怒りを覚える体力、余裕もなかったのでそのまま撃沈する私(-_-)
「前回からの経過をみるので内診します」と言われ意識がもうろうとするまま内診台へ。
先生が内診し始めると、私の近くにある液晶モニターがザワザワと動き子宮の中を映したので見ていると・・・

「あっ・・・これはねぇ・・・」
えっ?何よ何よ、何か問題でも??かなり短い一瞬の間だったけど色んな不安がよぎったのを覚えています。

「ふたごだねぇ」

「えーーーーっ?!」
たぶん私の声の一番高い音を発していたと思います。
しんじられなーい!ほんとー???

全く予期していなかった先生の言葉に頬は紅潮し、驚きと感動の涙がポロリとこぼれました。
不思議なことにつわりの気持ち悪さなんて、その一瞬でぶっ飛んでいきました。

親戚中どこを探しても双子なんていないのでかなりの驚きでした。その後の先生の説明などより早く夫に伝えたい。
待合室で待っていた夫の元にかけより、興奮しながら、でもあまりに人前ではと思い人の少ない階段の方にぐいと引っ張りスゴイ事が起きたことを報告。

この時の二人の顔を誰かビデオに撮っておいてくれたら・・・何度見ても興奮する映像になったことでしょう。

次の検診までに母子手帳を区役所でもらってくるよう言われたので、今日もらいに行くことにしました。
そして2冊の母子手帳を手にし、双子ママと双子パパがここに誕生しました。

ぼんやり見える2つの影・・・。同じお部屋の中に二人がいます。一卵性双生児だそうです。