初めての病院は勝手がわからず緊張するものです。日赤病院は担当医が決まるようで、こちらから指定がなければほとんど運のようなもので、いい先生なのかどうかは当たりはずれがあるかもしれません。
私は中堅の男の先生でした。ぶっきらぼうというか優しさのかけらもないというか。第一声が「診断書持ってきてないの?」でした。
実は今まで行っていた病院でもらいたかったのですが、つわりが落ち着いたらまた戻るという話をした所、今は診断書は書かず、最終的に転院するときに出しましょうという事になったのでもらえなかったのです。その旨も伝えましたがどうやら診断書がないことが気に入らなかったらしく、最初からそんな対応でこっちもちょっとムッとしてしまいました。その後も「不妊症の治療してたの?何もしてない?」など何だかトゲのある言い方で聞いてきたり。「うちの病院は双子はみんな帝王切開だから」というこちらには衝撃的な一言も何でもないことのように言うし。
この人私の担当医でホントに決まり?私のお腹切っちゃう?
エコーで赤ちゃんを見るときも普通なら画面に映る映像を見ながら「ここが頭で・・・ここが足で・・・」とか説明するでしょうに、終始無言のまま。どうして何にも言わないの?問題でもあるの?何か言ってよ!とこちらの不安はふくらむばかり。こういうのどう思います?大きい病院はわりとこういう対応なんでしょうか。ただでさえ双子で高リスクと言われこの先大丈夫なんだろうかと不安が山のようにあるのに、更に里帰り時期を伝えた所、追い打ちをかけられました。
普通の単胎妊娠だとだいたい予定日から1ヶ月前に帰省するのが一般的のようなので、双子の私はそれより1ヶ月早い2ヶ月前くらいに帰ろうかと思っていると言った所、そんなんじゃどうなっても知らないよ、みたいな言い方をされました。
結局双子は普通じゃダメなんです。(←自虐気味(-_-))私も初めてのことで無知な所はありましたが、出産までに何らかのトラブルで入院する確率は半分以上だそうです。
「何かあってそっちの病院で入院とかになったら結局そっちで産んじゃうことになるよ」
確かにそうですね(-_-)わかりました。もう1ヶ月早めます。ということで私は予定日より3ヶ月前に里帰りをすることになりました。何か早い気もするけど、迎えてくれる実家があってよかったです。
先生はそんな調子でしたが、その後の助産師さんの言葉に救われました。ひどいつわりと高リスクの不安で、私なんかに双子を授かる資格はあったんだろうか、荷が重いんじゃないか・・・という思いがよぎることもありました。
「神様がちゃんとできる人の所に双子ちゃんを授けてくださったのよ」
思わず涙があふれました。
つわりが苦しいなんて何言ってるんだろう、という情けない気持ちでいた私の心の中で、双子ママになるという実感と自信が少しずつ芽生えてくるようでした。