24 1月

出産時ドキュメント 産まれました(3)

手術が始まったことを実感する音と匂いの中で、
今か今かと赤ちゃんの泣き声を待つ私。

しばらくするとお腹がふわりと軽くなる感じがしました。
一人目が取り出されたようです。
そして掃除機のような物で何かを吸い上げるような音が。

赤ちゃんの口から羊水を吸引する音でしょうか。

その直後「ふにゃ〜っ」という弱々しくも明らかに赤ちゃんの泣き声を聞きました。

あー間違いなく私の赤ちゃんの声だー!
やっと会えるんだー!
どんなお顔なんだろう?
対面した時の私の最初の一言は、何という言葉が出てくるだろう?

私の頭の右の方で何やら小児科の先生の診察が始まりました。
ご対面はまだお預け。

はやる気持ちを抑えながら待っていると、
お腹の上の方をグイグイと押される感覚がしました。
二人目を下の切開部分まで押し下げているようです。

そして同じく「ふにゃぁ〜っ」という泣き声を聞きました。
無事に二人目も取り出されたようです。

感無量!知らず知らずのうちに涙があふれ、
ポロポロとこぼれるのを止めることができません。

これまでの入院生活、この日のこの時の為に耐え続けてきたのです。
夢にまで見たご対面シーンが今ここに実現しているのです。

一人目の赤ちゃんの簡単な診察が終わると、
私の顔の所まで看護師さんが見せてくれました。
何と私の第一声、「すごいお顔〜っ」でした。

一生根に持たれそうな事をつい言ってしまいました。

だって生まれたての赤ちゃんて、
お腹の中でギュウギュウ詰めにされていたからか、
しわしわですごいんですよね。

二人目も無事ご対面。

看護師さんが私のほっぺたに赤ちゃんの手を触れさせてくれました。
温かい感触と何ともいえない喜びでまた涙が…。

頑張ったね、ママとあなた達、ずっとお腹の中で頑張ってきたよね。
これからは、いっぱいいっぱい楽しいことあるよ。
パパと一緒にみんなと一緒に大きくなろうね!

そして赤ちゃんの体重ですが…。

二日前のエコーの時に二人とも2000gあるかないかくらいと言われ、
NICU決定の覚悟でいましたが、
なんと長男2228g、二男2210gと2000gを超え、
しかも問題も見当たらず、NICUにはお世話にならず
新生児室に入ることになったのでした。

それには先生も看護師さんもビックリ!

私の担当の先生、慎重な性格で赤ちゃんの体重を
いつも小さく見積もるみたいで、
今までも見積もりより大きめで産まれてくることが多いそうです。

それにしても一卵性双胎児で、
ここまで体重差もなく上手にお腹の中で育ってくれて
上出来の二人でした!

双子とわかった時点から、
お腹の中で二人で仲良くするよう
言い聞かせた甲斐がありました。

こうして無事に手術は終わり、
終わってみると手術時間59分という
超スピード帝王切開でした。

そしてここから地獄の術後の痛みと戦うわけです。
その報告はまた後日。

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