21 12月

言ってはいけない

妊婦向け雑誌などではよく妊婦に言ってはいけない言葉を紹介したりしていますが、私は特に多胎妊娠をしている妊婦に言ってはいけない言葉をいくつか挙げてみたいと思います。

(1)「出産・育児が一度に終わるなんて楽でいいね?」
私も正直双子を妊娠するまではそう思っていました。でも実際は病院に行けば医師から告げられる「リスクが高い」との言葉の数々。一卵性なんて言おうものなら受け入れたくない病院も多いし、あからさまにやっかいもの扱いされることも。
また、双子同士で栄養を取り合ったりして二人の健康状態が最後までバランスよく保たれるかが心配です。
他にもまだまだ双子ならではの心配は数多くあります。こんな不安を抱えて過ごす妊娠期間が楽なもんですか、言ってはいけません。そして間違いなく二人分の育児も大変です。

(2)「(帝王切開する場合)陣痛の痛みを経験しなくていいんだから帝王切開なら痛くなくてよかったね」
自然分娩と帝王切開の両方を経験したことのある貴重な方にどっちが大変だったか聞いた所、「どっちも大変だった。痛みも同じ」と。
陣痛は確かに痛いし大変だったけど、お腹を切った後数日続く痛みを考えればどっちも同じそうです。言ってはいけません。

(3)「(双子の体重を聞いて、又は産まれた赤ちゃん達を見て)小さいね」
当たり前なんです。そもそも元から子宮に二人入る余裕はないんです。単胎妊娠の赤ちゃんより小さめに育っていくものなんです。
しかも多胎妊娠の場合、早産になる傾向が多いので、更に小さく産まれ、NICUに入る可能性が高いんです。お母さんたちはなるべくNICUに入らないようにしたいと思ってはいるものの自分ではどうにもできないものなんです。言ってはいけません。

まずはこんな所でしょうか。
特に男性など、よくわからない人が余計なことを言ってむやみに妊婦を傷つけないように気をつけて下さいね。

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